司法書士へのお支払いのタイミング

東京の司法書士事務所に勤務していた頃、登記申請後に請求書を送ったらお客さんに怒られたことがあります。登記申請してから登記完了するまでは数日~数週間かかります。まだ登記完了していないのに請求するとは何事だ、ということです。

要はコミュニケーション不足なのですが、どのタイミングでお客さんに費用をお支払いいただくかは実は結構悩み所です。登記には登録免許税という税金がかかります。これは報酬として司法書士の懐に入るものではありません。この登録免許税の金額が、司法書士報酬よりも全然大きいというケースがよくあります。登録免許税は登記申請のタイミングで納付するので、この時点でまだお支払いいただいていない場合は司法書士が立て替えることになります。

登録免許税を含む実費分は登記申請前にお支払いいただき、司法書士報酬は登記完了後に別途お支払いいただく、というのが最も良い方法かもしれませんが、お客さんからすると2度支払いの手続きをする手間がかかりますし、振込手数料も2倍かかるので現実的ではありません。そもそも登録免許税と司法書士報酬の区別なんてどうでもいいし興味ないというお客さんも多いでしょう。

登記完了してから請求するのが最もクレームのリスクのない方法でしょうが、中には費用を支払ってくれない方も残念ながらいます。登記完了してから請求書を送り、入金が確認できるまでは登記完了書類(登記識別情報等)を留置する、というやり方が一番いいかもしれません。他人の登記書類なんか持っていても何の得もないのですが、回収の確度をある程度上げる効果はあるでしょう。ですが結局はやはりケースバイケースで、登録免許税が高額な場合は事情を説明して登記申請前にお支払いいただいたほうが良いでしょう。

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